抹茶かたくり
Il faisait frais aujourd’hui aussi.
Minuko qui dort en se pelotonnant.
今日も寒かった。
きちきちに丸まって眠るミヌコさん
Je me suis approchée de lui…
Il m’a jeté un regard…
近付いていくと、ちろ…っと見られた。
“Je dors.
Laisse-moi tranquille.”
il voulait me dire…?
ごめんごめん…
起こして悪かった。
今日も寒かった。
寒いのでなにか暖かいものが食べたくて、抹茶カタクリを作って食べた。
ふかみどり色のドロンとした物体を見ていて、『陰翳礼賛』のことを思い出した。
この本に抹茶片栗は出てこないし、全く関係ないけれど。
内容はよく覚えていないし、正確に書くことはできないけれど、
『漆塗りのお椀』の映像が、ずーっと頭の中に残っている。昔の、天井の低い、日本の大きな家の、奥の方の部屋の中に、外からの光がほとんど届かなくて薄暗い部屋の中にある、お椀のイメージ。暗い部屋の中で、お椀や屏風やふすまに張られた金ぱくが、ほんのちょっとの光を受けて、鈍く光っているところ。
椀の中には透明なのか、黒いものなのか、なにかわからない液体が、静かに揺れながら、入っている。
うまく書けないけれど、自分が見たものではないのに自分の記憶のように、映画の一場面のように、深閑とした映像が頭の中に残っています。
しかし、ショコラ(ココア)ではなくて、抹茶カタクリというところが日本人ね… とか思いながら食べました。
あとは日本人と西洋人の、肌の白さの違いについてのところもよく思い出す。
日本人は、どんなに色が白くても、遠くから見ると隈のような影が見える、というようなことが書かれていた。
イブニングドレスのようなものを着て、西洋人と話している日本人の女の人を想像した。小鼻の辺りや、首筋や、腕の付け根、関節とかが、くすんでいるところを想像した。
うーん、よく覚えていないので、間違ったことを書いているかもしれない。
けど昔の家屋のイメージ、低くて、庇が出っ張っていて、外は真昼で明るいのに、家の中を覗き込んでも真っ暗でなにも見えないような。静かで。
それなのに、その家の奥にある、装飾に使われている金や銀が、外から届くわずかな光を照り返して、ぼんやり光っている様子。
うまく書けないので断念します。
… … …
読んだ本の、所々が、映像になって残っているのって、すごいなあと思って。
2005.4.13